USA の NPO, the Public Religion Research Institute (PRRI) が2016年9月22日付で発表した報告書 Exodus : Why Americans are Leaving Religion and Why They’re Unlikely to Come Back によると,USA の最大の「宗派」は「所属宗派無し」である:全人口の 25 %, 18-29歳の人口のほぼ 40 % が「無し」と答えている.
「所属宗派無し」の人々のうち,なぜ所属宗派が無いのかとの問いに対して,29 % の人々は,教会や教派が LGBT 問題に関して否定的なメッセージを発するから,と答えている.
その傾向は,特に,もとカトリックであった人々において顕著である.もとカトリックであった人々のうちで,教会から離れた理由として,「司祭による児童の性虐待」を挙げる人も 32 % であり,少なくないが,他方,「LGBT に対する教会の否定的な態度」を挙げる人はより多く,39 % である.
カトリック教会のリーダーたちは,LGBTIQ+ の人々の存在を肯定し,彼ら・彼女らを教会に歓迎するメッセージを,より積極的に発するべきであり,かつ,実際に,親 LGBT の司牧方針と司牧実践とを以て,それらメッセージを裏打ちすべきである.さもなければ,信徒人口の減少は加速され,教会の建物は将来からっぽになるだろう.