主の御復活おめでとうございます!
2017年4月16日,復活の主日,LGBTCJ 共同代表,ペトロ宮野亨は,皆様に心から主の御復活をお喜び申し上げます.
さびしい夜をこえて
私たちは普段,イエスとの三つの体験を日々重ねています.それは,愛されている体験,ゆるされている体験,招かれている体験です.
四旬節の間は特に,この三つの体験を深く感じられた方も多いと思います.
そして,聖木曜日を迎えます.イエスが逮捕されたまま孤独に過ごした聖木曜日は,「さびしい夜」と呼ばれています.長い夜です.
イエスがどれほどの孤独感を感じられたかを,私は,祈りで,少しだけ感じています.孤独感は普段も心から消えません.
LGBTCJ のミサで皆様と出会うとき,この孤独感が花開き,連帯感に変わっていきます.本当に心から感謝しています.
さて,バルタザール神父は,『過越の神秘』という著書の中で,イエスの三つの歩みを分かちあってくださいます.それは,十字架への歩み(聖金曜日),死者への歩み(聖土曜日),御父への歩み(復活の主日)です.
イエスがどんな気持ちでこの歩みをされたのかは,想像するしかありません.そこで,この想像を日々培う手立てがあります.
ミサで御聖体をいただく私たちは,「御聖体にまでなって,私たちの中に入っていこうと望まれるイエスの心を毎回味わう」ことができます.
私の味わいでは,イエスおひとりで私の中を歩まれ,私の体は「さびしい夜」をこえて,私の中を歩まれる主イエスの喜びを毎回感じます.
御復活に感謝.
四旬節にいただいた「神を感じるための七つの祈り方」
四旬節を味わう時に,私は特に「十字架上のイエスの心を感じたい」と願います.十字架の根本にひざまずき,御血のしたたる御子を見上げて祈ります.
七つのお言葉だけしか書かれていないのですが,この長年の祈りと願いの過程で,私は七つの祈り方をいただきましたので,分かちあいます.
神を体感(体で感じる)・心感(心で感じる)したくて,私は七つの祈りをしています.その七つのいのりは:
御父への祈り
御子への祈り
御聖霊への祈り
御父と御子の交わりへの祈り
御父と御聖霊の交わりへの祈り
御子と御聖霊の交わりへの祈り
御父と御子と御聖霊の交わりへの祈り
です.
七つの祈りの体感・心感は,すべてユニークです.多様な味わいに心から感謝が生まれます.
例えば「御父と御子」の時に,最初から交わりで感じる時と,御父と御子がそれぞれいて,だんだんひとつに交わっていく過程も感じる時があります.
また,御聖霊にお願いして御子の処へ連れて行ってもらい,御聖霊と御子にお願いして,御父の処に連れて行ってもらうという祈りもします.
「すべてを静かにする静かなるもの」である御交が,静けさと愛の熱風をくださることもあります.
人類も多様で,神も多様だという確信は,この七つの祈りで深まっていきます.
ペトロ宮野亨