2022年1月11日火曜日

Papa Francesco の Sister Jeannine Gramick への 書簡

New Ways Ministry の 共同創立者,Sister Jeannine Gramick (1942- )


Papa Francesco の Sister Jeannine Gramick への 書簡


このブログの 昨年12月10日付の記事で 紹介したように,Papa Francesco は,USA の LGBTQ カトリック信者の団体のひとつ New Ways Ministry の 理事長 Francis DeBernardo に 宛てた 昨年05月03日付の書簡 および 昨年06月17日付の書簡において,New Ways Ministry が LGBTQ の 人々へ 手を差し延べてきた 隣人愛的 活動を 称賛しました.

そして,その後 明らかになったところによると,Papa Francesco は,昨年12月10日付の 手書きされた スペイン語の 書簡において,New Ways Ministry の 共同創立者の ひとり Sister Jeannine Gramick に 対しても,感謝を表明しています(America MagazineWashington Post の 記事を 参照).

その書簡の スペイン語 原文は 公表されていないので,英訳からの邦訳を 以下に 紹介します:

親愛なるシスター,

あなたの手紙に とても感謝しています.あなたの[カトリック信者として LGBTQ の人々ために 1971 年 以来 行っている 活動の]50周年に関するニュースを受け取って,うれしく思います.

あなたの手紙は,わたしに,神のスタイルを 思い起こさせます.神は,わたしたちとコミュニケィトするための 彼自身のスタイルを 持っています.わたしたちは そのスタイルを 三つの語で 要約することができるでしょう:近しさ,同情,優しさ.

そして,わたしは,あなたの 50 年間の 仕事 — それは,この 神のスタイルによる 50 年間であり,近しさと 同情と 優しさの 50 年間です — のことを 思います.

あなたは,近しさを 恐れなかった.そして,近しくあることにおいて,あなたは,ともに苦しみつつ[同情しつつ]働き,姉妹の優しさと 母の優しさとを以て 働き,そして,誰をも断罪しなかった.

シスター ジャニーン,あなたの 近しさと同情と優しさ すべてのゆえに,あなたに感謝します.

わたしは あなたのために 祈ります.わたしのために祈ることも 忘れないでください.ヤーヨ* に よろしく.

イェスが あなたを祝福してくださるように.そして,聖なるおとめが あなたを護ってくださるように.

兄弟愛を以て,

フランシスコ

* : Yayo Grassi のこと.彼は,1964-1966年に アルゼンチンで 高校教師をしていた Jorge Bergoglio(当時,既に イェズス会士であったが,まだ 司祭に叙階されては いなかった)の 教え子であった.今は,Washington DC で ケータリング業を 営んでいる.彼は,gay であり,長年,同性パートナーと生活をともにしている.2015年09月の訪米の際,Papa Francesco は,Yayo Grassi と 彼のパートナーとを Washington DC の 教皇大使館に 特別に 招いて,彼らを祝福している.