2020年3月25日水曜日

教皇フランチェスコの 神の母 マリアへの 祈り



Papa Francesco は,2020年03月11日(偶然にも 東日本大震災 9 周年の日),ローマの Santuario della Madonna del Divino Amore で 信徒の参列なしに Angelo De Donatis 枢機卿の司式により行われたミサのために,ヴィデオメッセージを送りました.そして,そのなかで,次のように 神の母 おとめ マリア に祈りました:

Vorrei volgermi a tutti gli ammalati che sono col virus, che soffrono la malattia e a tanti che soffrono incertezze sulle proprie malattie. Ringrazio di cuore personaggi ospedalieri, i medici, infermiere, infermieri e volontari che in questo momento tanto difficile sono accanto le persone che soffrono.


O Maria, tu risplendi sempre nel nostro cammino come segno di salvezza e di speranza. Noi ci affidiamo a te, Salute dei malati, che presso la croce sei stata associata al dolore di Gesù, mantenendo ferma la tua fede. Tu, Salvezza del popolo romano, sai di che cosa abbiamo bisogno e siamo certi che provvederai perché, come a Cana di Galilea, possa tornare la gioia e la festa dopo questo momento di prova. Aiutaci, Madre del Divino Amore, a conformarci al volere del Padre e a fare ciò che ci dirà Gesù, che ha preso su di sé le nostre sofferenze e si è caricato dei nostri dolori per condurci, attraverso la croce, alla gioia della risurrezione. Amen.

Sotto la Tua protezione cerchiamo rifugio, Santa Madre di Dio. Non disprezzare le suppliche di noi che siamo nella prova, e liberaci da ogni pericolo, o Vergine gloriosa e benedetta.

わたしは,COVID-19 に罹患し,苦しむ患者さん皆と 自身の病気に関する不確実さに苦しむ人々すべてとに 心を向けたいと思います.このとても困難なときに 苦しむ人々に寄り添う 医療従事者たち — 医師たち,看護師たち,ヴォランティアたち — に,わたしは 心から感謝します.

おお マリアよ,

あなたは,救いと希望の徴として,常に わたしたちの道を照らすために 輝いています.あなたは,十字架のもとで,イェスとともに苦しみつつ,信仰を確かに持ち続けました.病人たちの救いであるあなたに,わたしたちは わたしたち自身を ゆだねます.

ローマの民の救いであるマリアよ,あなたは,わたしたちが何を必要としているかを 御存じです.そして,ガリラヤのカナにおけるように,試練の後に 喜びと宴が戻ってくるように,あなたが わたしたちの必要としているものを提供してくださると,わたしたちは確信しています.

主 イェスは,わたしたちの苦しみを御自身に引き受け,わたしたちの痛みを背負ってくださいました — 十字架をとおして 復活の喜びへ わたしたちを導くために.

神の愛の母よ,わたしたちが 御父の意志にかなうことができるよう,わたしたちを助けてください.わたしたちが 主がわたしたちに言ったことを為し得るよう,わたしたちを助けてください.アーメン.

聖なる神の母よ,あなたの庇護のもとに,わたしたちは よりどころを求めます.栄光を受け,祝福された おとめよ,試練のさなかにある人々の願いを 聞き入れてください.あらゆる危険から わたしたちを助け出してください.


そこで Papa Francesco は 聖母マリアを「ローマの民の救い」(s
alvezza del popolo romano) と呼んでいますが,わたしたちは,その「ローマの民」は,現在のローマ市の住民のことだけでなく,神の民すべてのことである,と解してよいでしょう.


2020年3月7日土曜日

共同祈願,LGBTQ+ みんなのミサ,2020年02月23日 : Querido Japón

2019年11月24日,長崎


2020年02月23日の LGBTQ+ みんなのミサにおける共同祈願 : Querido Japón 


今月(2020年02月)12日に,Papa Francesco の新たな使徒的勧告 Querida Amazonia[愛しきアマゾニア]が発表されました.歴史的にキリスト教国であった国々の人々とはまったく異なる歴史と言語を有する人々に神の愛の福音を伝えるために,パパ様は,「アマゾン的な顔を持つ教会」を欲しています.はたして「日本的な顔を持つ教会」は?ともあれ,パパ様は,Querida Amazonia を,神の母 おとめマリアに向けた祈りで締めくくっています.その祈りを,わたしたちは,「アマゾニア」を「日本」に置き換えて,ともに祈りましょう:


生きるものすべての母よ,
存在するものすべての主であるイェスは,
あなたの胎のなかで,人となりました.
主は,復活して,その光によって,あなたを変え,
あなたを,被造物すべての女王にしました.
それゆえ,わたしたちは,あなたに お願いします:
マリアよ,わたしたちの脈打つ心のなかで,女王として 君臨してください.

森と河と,そこにうごめくすべてのものの美しさ,そこに咲くすべての花の美しさのなかで,
マリアよ,被造物すべての母として,現れてください.
被造物すべてを,その輝きにおいて,やさしく育んでください.

そこに生きるわたしたちすべてのうえに 神の愛を広げてくださるよう,
マリアよ,イェスに願ってください.
わたしたちが,被造物を賛美し,それらを育むことができますように.

わたしたちの心のなかに,あなたの子 イェスを生んでください,
日本においても,日本人のなかにも,日本の文化のなかにも,
主の御ことばの光によって,主の愛のなぐさめによって,
御子イェスが輝きますように.

その輝きが,御聖体ひとつひとつにおいても,現れ出でますように,
御父の栄光のために.

母なるマリアよ,あわれなわたしたちを見てください,
わたしたちの家は,さもしい利害のために,破壊されつつあります.
祝福された 命豊かな日本の土地は,
なんと苦しみ,なんと惨めな思いをし,
なんと見棄てられ,なんという暴力を被っていることか!

権力を握る者たちの心に触れてください.
もはや手遅れだと感ぜられても,
あなたは,わたしたちに呼びかけています,
生きているものを救うように と.

心を剣で貫かれた 母なるマリアよ,
虐待を受けた子どもたちのなかで,傷つけられた自然のなかで,苦しむ 母なるマリアよ,
日本でも,女王として君臨してください,
あなたの子 イェスとともに.
自分こそ万物の支配者である と勘違いする者が 二度と現れないように,
母なるマリアよ,御子イェスとともに,日本でも 女王として 君臨してください.

生きるものすべての母よ,わたしたちは,わたしたち自身を あなたに委ねます.
この闇の時代に,わたしたちを見棄てないでください.

Amen